配列とは?
配列は、同じデータ型の複数の値を1つの変数でまとめて扱うための仕組みです。例えば、3つの値を格納したい場合、通常は3つの個別の変数を作成する必要があります。しかし、配列を使用することで、これらの3つの値を1つの配列という変数にまとめて格納し、管理することができます。
「りんご」「バナナ」「オレンジ」という3つの果物を管理する場合、配列を使うと次のように記述できます。
String[] fruits = {"りんご", "バナナ", "オレンジ"};
配列の宣言と初期化
配列を使用するためには、まず配列を宣言し、その後に初期化を行います。
配列の宣言
// int型の配列を宣言
int[] numbers = new int[5]; // 5つの要素を持つ配列
ここでは、numbersという名前のint型の配列を宣言し、要素数は5個と指定しています。
配列の初期化
int[] numbers = {10, 20, 30, 40, 50}; // 初期値を設定
こちらでは、numbers配列に5つの整数が初期化されています。
配列の要素へのアクセス
配列の各要素には、インデックスを使ってアクセスします。インデックスは0から始まり、最初の要素はfruits[0]
、2番目の要素はfruits[1]
というふうに扱います。
String[] fruits = {"りんご", "バナナ", "オレンジ"};
// 1つ目の要素にアクセス
System.out.println(fruits[0]); // "りんご"と表示される
// 2つ目の要素を変更
fruits[1] = "ぶどう";
System.out.println(fruits[1]); // "ぶどう"と表示される
配列の注意点
- 配列のインデックスは0から始まる
配列の要素は0から始まるインデックスでアクセスします。たとえば、配列の最初の要素はfruits[0]
でアクセスし、2番目の要素はfruits[1]
でアクセスします。インデックスが1から始まると思い込むと、エラーの原因になることがあります。
- 配列のサイズは変更できない
一度配列を作成すると、そのサイズを変更することはできません。たとえば、初期に3つの要素を持つ配列を作成した場合、後から4つ目の要素を追加することはできません。サイズを変更したい場合は、新しい配列を作成して既存の配列のデータをコピーする必要があります。
- 配列のインデックス範囲に注意する
配列のインデックスは0から配列の長さ-1までです。範囲外のインデックスにアクセスしようとすると、ArrayIndexOutOfBoundsException
というエラーが発生します。必ずインデックスが配列の範囲内にあるか確認してください。
- 配列の初期化
配列を宣言しただけでは、配列の要素はnull
(または数値型の場合は0)で初期化されているため、使用する前に必ず適切なデータで初期化する必要があります。初期化しないと予期しない結果になる可能性があります。
- 配列のサイズとデータ型
配列は同じデータ型の要素だけを格納できます。異なるデータ型を同じ配列に格納することはできません。データ型に注意して配列を作成することが大切です。
まとめ
Javaの配列を使うと、同じ型のデータを一つの変数で簡単に管理することができます。以下のポイントを押さえておきましょう。
- 配列は同じ型のデータを格納する
- 配列のインデックスは0から始まる
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キーワードを使って配列を作成する