オブジェクト指向の三大要素

プログラミング

継承

継承とは、あるクラス(親クラス)のメソッドやプロパティを、別のクラス(子クラス)が受け継ぐことです。これにより、親クラスで定義された機能を子クラスで再利用でき、コードの重複を避けることができます。

具体例

動物という親クラスを継承した犬クラスがあるとします。この場合、犬クラスは動物クラスのメソッド(例:食べる()メソッド)を受け継ぎつつ、吠える()といった独自のメソッドを追加できます。

ポリモーフィズム

ポリモーフィズムとは、同じメソッドに対して異なるクラスがそれぞれ異なる動作をすることを指します。つまり、同じメソッド名でありながら、異なるオブジェクトによって実行される内容が変わるということです。

具体例

動物クラスに鳴く()メソッドがあり、犬クラスと猫クラスがそれぞれ吠えると鳴く動作を行う場合、鳴く()メソッドを呼び出すと犬は「ワン」と鳴き、猫は「ニャー」と鳴きます。これがポリモーフィズムの一例です。

カプセル化

カプセル化は、オブジェクト内部の情報や機能を隠し、外部から直接アクセスできないようにすることです。これにより、データが勝手に変更されるのを防ぎ、オブジェクトが正しい状態を保つようにします。

具体例

自動販売機を考えてみましょう。自動販売機にはたくさんの飲み物が入っていますが、ユーザーは自動販売機の内部に手を突っ込んで直接飲み物を取り出すことはできません。代わりに、ユーザーはお金を入れてボタンを押すことで飲み物を取り出します。ここで、自動販売機の内部の仕組みや飲み物のストックは外から見えませんが、ボタンを押すという方法で飲み物を選ぶことができます。これがカプセル化の一例です。外部からは限られた方法でしかアクセスできず、その内部の動作は外部からは隠されています。

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