クラス名を決める際には、何でも良いわけではありません。決められたルールに従ってクラス名を付ける必要があります。ここでは、そのルールについてご紹介します。
命名規則
- 記号はアンダースコア「_」とドルマーク「$」のみ使用する
クラス名に使用できる記号はアンダースコア「_」とドルマーク「$」のみであることに注意しましょう。「%」や「#」などは使用できません。
Java
public class My_Class {
// クラスの定義
}
- 最初の文字は数字以外
クラス名の最初の文字には数字を使うことはできません。数字自体はクラス名に使用可能ですが、意味が不明確になる可能性があるため、避けることをお勧めします。
Java
public class Car { // 正しい
// クラスの定義
}
// public class 1Car { // エラー、数字で始められない
- 予約語は使用しない
予約語とは、変数の型や識別子に使用される特定の単語で、プログラミング言語内で特別な意味を持つものです。代表的なものとして「int」や「String」などが挙げられます。これらの予約語をクラス名として使用することはできません。
Java
// public class int { // エラー、予約語は使えない
これらのルールに十分注意しましょう。
ルール以外の大切なポイント
- 意味がわかる名前にする
クラス名から、何の処理を行うクラスなのかが明確に分かるようにすることが大切です。
Java
public class Car {
// 車の属性や動作を表すクラス
}
- 名前に使う単語を統一させる
複数のクラスが存在する場合、命名規則を統一することで、プロジェクト全体の可読性が向上します。例えば、「User」に関するクラスなら、User,UserProfile,UserManagerといった一貫した命名にすることで、クラスの関連性がすぐに分かります。
Java
public class User {
// ユーザーを表すクラス
}
public class UserProfile {
// ユーザーのプロフィールを表すクラス
}
public class UserManager {
// ユーザーを管理するクラス
}
まとめ
Javaのクラス名は、以下の5つのルールに従うことで、可読性が高く、保守しやすいコードを書くことができます。
- 記号は「_」と「$」のみ使用可能。
- 最初の文字は数字以外。
- 予約語は使わない。
- 意味がわかる名前にする。
- 名前に使う単語を統一させる。
これらの規則に従えば、コードを他の開発者と共有する際や自分で見返すときに、簡単に理解できるコードを作成できます。