Javaでは基本データ型(プリミティブ型)があり、それぞれのデータ型により扱えるデータの種類や範囲が決められています。今回は、前回記事に出てきた以外のものも含めて、紹介していきたいと思います。
基本データ型の種類
データ型 | 説明 | 範囲 | 例 |
boolean | 真(true)か偽(false)の2つの値のみを扱うためのデータ型です。条件分岐などに使用します。 | true または false | true or false |
char | 1文字を扱うためのデータ型です。1つの文字や数字をシングルクオーテーション(’)で囲んで使用します。 | – | ‘A’、’B’、’1’、’あ’ |
int | 少数を含まない整数を扱うための基本的なデータ型です。計算やカウンタに使われることが多いです。 | -2147483648~2147483647 | 0、1、500、-10 |
double | 少数点を含む値を扱うためのデータ型です。より精度の高い数値計算が必要な場合に使われます。 | 64ビット倍精度小数点 | 3.14、-99.9、100.0 |
float | 少数点を含む値を扱うデータ型ですが、doubleに比べて精度が低く、メモリ消費が少ないです。 | 32ビット単精度小数点 | 3.14f、-99.9f、100.0f |
byte | 小さな整数値を扱うデータ型です。範囲が狭いので、大きなデータが不要な場合やメモリの節約に使われます。 | -128~127 | 125 |
short | intよりも小さい範囲の整数を扱いますが、byteよりは広い範囲の値を扱えます。 | -32768~32767 | |
long | 非常に大きな整数値を扱うためのデータ型です。intでは足りない大規模な数値を扱う際に使われます。 | -9,223,372,036,854,775,808~9,223,372,036,854,775,807 | 10000000000L、-500000L |
String | 複数の文字を連結した文字列を扱います。ダブルクオーテーション(”)で囲んで使用し、文章や名前などに使います。 | – | “ABC”、”あいうえお” |
まとめ
・boolean: 「真か偽」のどちらかを持つだけなので、条件判定やループの終了条件などでよく使います。
・char: 1文字のみで数字でもアルファベットでも特殊文字でも扱える点が特徴です。
・int: 整数のみを扱うため、精度が必要ない場合や、メモリ消費を抑えたい場合に使用します。
・double: 精度の高い計算を行う場合、特に物理演算や金融計算などで使用されます。
・float: double
より精度は低いが、メモリ消費を抑えたい場合に使われます。
・byte: 範囲が狭いため、色データなど小さなデータを扱う場合に利用されます。
・short: int
よりもメモリ消費を抑えたいが、byte
では範囲が足りない場合に使用します。
・long: int
では扱えない非常に大きな数値を扱う際に使われます。
・String: 複数の文字を連結したもので、文章や名前、その他のテキストデータに利用されます。
以上基本データ型についてでした。それぞれ使用したい用途によって使う場面が異なるので、適切に使えるように心がけていきましょう。