未経験からIT業界への転職は、非常にハードルが高く感じられ、転職活動を躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。私もその一人で、転職活動中に不安を感じる日が何度もありました。そんな中で、不安をなるべく解消した状態で活動することが、転職成功の鍵だと強く感じました。この記事では、私が感じたことや対策をまとめましたので、同じような不安を抱えている方に参考にしていただければ嬉しいです。
転職活動はノーリスク
はじめに、転職活動は仕事やプライベートと並行して行うため、時間がかかることがありますが、自分の市場価値を知る貴重な機会でもあります。転職そのものにはリスクがありますが、転職活動自体はリスクがないので、迷っている方には積極的に取り組んでほしいと思います。
転職活動を通じて、自分に必要なスキルや資格を明確にすることができれば、正しい方向性で進めることが可能です。冒頭で「時間がかかる」と記述しましたが、方向性が正しければ結果的に効率よく転職ができるため、ぜひ頑張って活動を進めてください。
背景と動機
まず、私が転職を考えたきっかけについてお話しします。前職では、地方の製造業に勤めていました。給与やボーナスは地方企業としては恵まれていましたが、人間関係がうまくいかず、将来に対する不安を感じていました。「何かスキルを身につけ、この環境から抜け出したい!」という思いが強くなり、将来性の高いIT業界への転職を決意しました。
準備と学習を始める
- プログラミング学習の開始
「お金をかければスキルが身につく」と考え、多額の費用をかけてオンラインスクールに申し込みました。スクールでは計画的に学習を進めるカリキュラムが組まれていましたが、仕事やプライベートとの両立が難しく、長続きしませんでした。結果的に課題を終えることができませんでした。そこで、オンラインスクール以外の方法を模索し、YouTubeやUdemy、本を使って独学することにしました。自分のペースで学習を進められる点が、自分に合っていたのだと今では思います。
- 貯金
転職活動中に退職してしまうと、収入が途絶え生活が困難になる可能性があります。生活資金を確保した状態で転職活動を行うことで、精神的な不安を軽減し、安心して活動できるようになります。最低でも6ヶ月分の生活費を確保することをお勧めします。
- 本業の残業は極力控えるようにした
転職エージェントや企業の方とミーティングを行う際は、「予定があるので帰ります」と伝え、転職活動を優先的に進めるようにしていました。また勉強時間の確保もしたかったため、なるべく定時で帰りスキルアップに繋げていました。
転職活動を始める
オンラインスクールで学習する傍ら、転職アプリに登録し、転職活動を進めました。転職エージェントと相談し、自分がIT業界で働きたいこと、地元を離れたくないことなどの条件を伝えました。しかし、なかなか希望に合う求人が見つからず、書類選考を通過しても面接で落とされる日々が続きました。オンラインスクールで学んだ内容をポートフォリオとして履歴書に添えて提出していましたが、未経験という理由で採用には至りませんでした。その結果、転職活動が進まず、迷走していた時期もありました。
転職アプリの選定し直す
転職エージェントは多くの求人を紹介してくれましたが、「地方のIT会社への転職」という条件が難しく、地方のIT業界の発展が遅れていることが原因でした。そのため、転職アプリの利用をやめ、転職エージェントを介さずに求人を探せる転職サイトに登録しました。
私が利用したのは以下の2つのサイトです。
- Wantedly
- Green
特に良かったのはWantedlyでした。応募前に「カジュアル面談」という機会があり、会社の紹介や自分の紹介を行う場が設けられていました。IT業界ではカジュアル面談が一般的であることを知り、新鮮な体験でした。
転職活動中に意識したこと
- 最新の求人情報をチェックする
応募したい求人が出たとき、人気のある求人はすぐに定員が埋まることも多いため、タイミングが非常に大切です。そのため、私は転職エージェントに最新の求人が出たらすぐに連絡してもらうよう依頼したり、自分でも定期的に求人情報を探して確認していました。
- 自己分析を進める
転職活動を通して、特定の職種が自分に合わないと感じる場面がありました。例えば、施工管理職の面接を受けた際、社長様から「年上の方とのコミュニケーションや、夜間の勤務も含まれるが大丈夫か」と尋ねられました。私は、年上の方とのやり取りに難しさを感じることが多く、そういった環境での仕事は自分には合わないと判断しました。
転職活動中に失敗したこと
- 会社の人に「転職したい」と話してしまったこと
在職中に「転職したい」と会社の人に話してしまったことで、その情報がすぐに広まり、多くの人から「まだしないの?」や「いつするの?」と聞かれるようになり、対応が非常に面倒でした。また、私の場合昇格時期とタイミングが重なってしまっていた為、上司から「転職を考えているなら昇格を考える必要あるの?」のような話をされたことがあり、今思うと失敗したと感じています。
- 転職の軸が定まっていない状態で活動したこと
転職活動をしていた当初、私は「今の会社を早く辞めたい」という理由だけで動いていました。自分が何をやりたいのか、どのようにスキルを伸ばしていくかなど、本質的な部分を深く考えていませんでした。その結果、約2年もの間、転職活動に迷走することになりました。
内定
Wantedlyで偶然声をかけていただいた会社(現在の勤務先)に決めました。条件として、Java学習を共に進め、案件が決まり次第入社するという形で話がまとまりました(内々定)。このような転職の形は一般的ではなく、常識にとらわれないことの重要性を感じました。
まとめ
以上が私の転職体験談です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
転職活動は、自分の市場価値を見直し、スキルやキャリアを再評価する良い機会です。ただし、転職活動を行う際は、相談相手を信頼できる身内に限定し、現職の同僚や上司には話さないことをおすすめします。適切な準備と戦略を立てて挑戦すれば、転職成功の可能性は大いに高まります。
この体験談が、少しでも参考になれば幸いです。