以前記事に挙げた車を例に実際のJavaのコードを紹介したいと思います。書くものは標準のメモ帳アプリで構いません。実際に書いてみることで覚えていきます。
おさらい
・クラス
クラスは、車の設計図のようなもので、車の形や機能が記述されていますが、まだ具体的な車は存在していません。
・オブジェクト
オブジェクトは、クラスから作られる実際の車になります。設計図をもとに、具体的な車が製造されます。
実際に書いてみたJavaコード
// 車のクラスを定義
public class Car {
// 車の属性
String color;
String model;
int speed;
// 車のメソッド(動作)
void startEngine() {
System.out.println("エンジンが始動しました!");
}
void stopEngine() {
System.out.println("エンジンが停止しました。");
}
void accelerate(int increase) {
speed += increase;
System.out.println("速度が " + speed + " km/h に上がりました。");
}
}
publicやStringなどの見たことないものがありますが一旦考えなくて大丈夫です。
上記のコードは、車の基本的な属性(色、モデル、速度)と動作(エンジン始動・停止、加速)を定義しています。このクラスは設計図であり、まだ具体的な車は作られていません。
オブジェクトの生成
次に、上記の設計図を使って実際の車を作ってみましょう。これを「オブジェクトの生成」と言います。
public class Main {
public static void main(String[] args) {
// 車のオブジェクトを生成
Car myCar = new Car();
// オブジェクトに値を設定
myCar.color = "赤";
myCar.model = "スポーツカー";
myCar.speed = 0;
// オブジェクトのメソッドを呼び出す
myCar.startEngine();
myCar.accelerate(60);
myCar.stopEngine();
}
}
このコードではCarクラス(設計図)から実際の車であるmyCarという名前の車のオブジェクトを生成し、その車を使ってエンジンの始動、加速、停止を行っています。
まとめ
このようにクラスは設計図、オブジェクトはその設計図から作られた実際の車です。Javaでは、クラスとオブジェクトを使って複雑な動作を簡単に表現することができます。